39歳、兼業主婦、乳がん体験記

会社員で、母親です。

12 入院生活

入院当初は二人部屋を一人で使わせていただいていた。

術後数日は一人だった。

 

途中から26歳、新婚の女の子が同室となった。

病気の情報交換をメインにしていたが、新風が吹き込まれた。

 

大好きなご主人とのなれそめや、それまでの恋愛遍歴などを聞き、入院生活が一気に華やかなものになった。

 

▪️一日の流れ

7:00 血圧測定、傷チェック

7:30 朝食

9:00 回診、リハビリ体操

10:00入浴

(一人一時間ずつ、順番にお風呂に入れた。術後は下半身シャワーからスタート、看護師さんと相談しながらシャンプーもOK)

 

10:30 血圧測定、傷チェック

12:00 昼食

14:00 血圧測定、傷チェック

18:00夕食

19:00 血圧測定、傷チェック

21:00消灯

 

自由時間には院内を散歩したり、お茶をしたり昼寝したり、夜には子どもたちと電話でお話ししたりした。

 

新しい出会いに感謝。

彼女のおかげでとても楽しい入院生活になった。

 

子どもたちは母不在でも祖父母と父との生活を楽しんでいるようだった。電話をしても自分が話したいことだけ話してピューっとどこかへ行ってしまう。ストレスはかかっていたようで、兄弟喧嘩がすさまじいとは聞いていた。

母不在が寂しくて泣くようなことはなかったと認識している。

 

小4女の子ママは、実母が遠方に一人で暮らしており、実母に心配をかけられないので自分の病気のことを話せていないとおっしゃっていた。お子さんは義実家へ預けているとのこと。

 

72歳のおばあちゃんは、娘さんご夫婦とお孫さんと同居。保育園の送迎や保育園への持ち物などを担当していたので、ご自身の入院で娘さんが大変そうだとおっしゃっていた。

 

50歳マダム、自分には子どももいないし、夫とそんなに仲がいいわけでもないし、手術を受けなくてもいいかなと思った。実姉に怒られてここにいる。あなたはお子さんも小さいし頑張らないといけないわよと励ましてくれた。

 

それぞれの事情を抱えながら、治療のためにここに入院してきた同志たち。

全員の未来が明るいものであることを願わずにはいられない。